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優勝-Renaissance

監督:大木裕之

(88分/日本/1995-98年/制作:Jeans Factory)日本語 (字幕なし)

Filmmaker: OKI Hiroyuki

Year of production : 1995-98 Country : Japan Length : 88 minutes


作品に寄せて(鈴木光)
この作品を上映することになった経緯は、かねてから大木さんの初期の作品をどこかで見ることを懇願していたからです。それで、この機会に是非!と大木さんに打診をしたところOKが出ました。そしてどの作品を上映するか?については、ポレポレの石川さんと大木さんの作品を上映したいんですよ!とお話をしていたところ、是非大木さんの「優勝」が見たい!とのオファーがあり、私も「心の中」or「優勝」or「3+1」のどれかを見たいと希望していたため、意見が一致したのでした。作家の映画史を考えると、「優勝」は1996年、「3+1」は1997年、「心の中」は1999年。大木さんの代表的な作品の中でもわりと初期のものである。私も大木裕之の映画世界をこの機会に是非体験したいと思っています。

Profile

大木裕之
大木は東京大学工学部建築学科在学中の80年代後半より映像制作を始めた。1991年からは高知県に制作活動の拠点を置くようになり、「ターチトリップ」(1992-93) など、初期の代表作群を立て続けに制作、1995年には「天国の六つの箱 HEAVEN-6-BOX(1994-95) で、第45回ベルリン国際映画祭ネットパック賞を受賞。また、大木の表現活動は、映像制作のみに留まらず、ライブ上映、インスタレーション、身体パフォーマンス、ドローイングやペインティング作品にまで及んでいる。1999年の「時代の体温」(世田谷美術館)を皮切りに、「How Latitudes Become Forms」(2003年・ウォーカーアートセンター、米国)、「六本木クロッシング」(2004年・森美術館)、シャールジャ・ビエンナーレ(2007年)、「Out of the Ordinary」(2007年・ロサンゼルス現代美術館 MOCA、米国)、「マイクロポップの時代:夏への扉」(2007年・水戸芸術館)、「[被曝70周年: ヒロシマを見つめる三部作 第1部] ライフ=ワーク」(2015年・広島市現代美術館, 広島)、「虹のキャラバンサライ – あいちトリエンナーレ 2016」(2016年・長者町会場、愛知)など、国内外の展覧会にも多数参加している。

OKI Hiroyuki
Born in Tokyo in 1964. Graduated from Tokyo University in architecture. Moved to Kochi in 1991. Swimming Prohibited (1989) won the jury’s special prize at Image Forum Festival 1990. Tarch Trip (1993), I Like You, I Like You Very Much (1994) Heaven-6-Box (1996) and 3+1 (1997) are some of his films invited to international film festivals. From the artful to the pornographic, he has produced original images with exceptional individuality.