Experimental film culture vol.4 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~

大盛況のうちに終了しました!!

ご来場頂きまして誠にありがとうございました!

■Experimental film culture vol.4 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~  

主催:鈴木光 石川翔平 西澤諭志

チラシデザイン:松田 洋和

開催日:2022年4/28(木)、29(金祝)、30(土)の3日間

会場:ポレポレ坐 https://pole2za.com/

<Experimental film culture in Japanについて>

日本のメインストリームでは決して上映されない映像作品を紹介するオルタナティブな場所として、上映団体「Experimental film culture in Japan」は、あらゆる形態の映像作品を上映する実験の場を提供します。

<今回の開催について>

 Vol.4となる今回は、記憶、風景、土着やルーツといった作家の要となるテーマを、別の角度から俯瞰で観察するような上映作品を集めました。

 アラン・セクーラとノエル・バーチによる『忘れられた空間』(2010)は、近年のコンテナ不足やスエズ運河の座礁による輸入遅延など、その不安定さが度々注目を集めるようになった物流網としての「海」や「港」を多角的に考察します。私たちの快適な生活を支える極めて重要な空間であるにも係わらず、ここに携わる人やシステムがいかに日常から不可視な存在となっているかが炙り出されます。

 崟利子は90年代から作品を撮り始め、既に国内外で作品が紹介されていますが、土着と風景という今回のテーマから欠かせない作品として、作家が現在居住する兵庫県伊丹市に暮らす人々の息遣いを捉えた”伊丹シリーズ”の中から数作をピックアップして上映&配信します。

 「斎藤玲児作品特集」では、日常の風景の細部を断片的な映像にすることで、その日常性を解体するかのような映像作品を制作し続ける作家の、十数年にわたる活動を紹介します。斎藤の作品はこれまで展覧会を中心に継続的に新作が発表されてきましたが、クロニクル的に過去の作品を上映するのは初の試みです。

 「ウッチ映画大学短編作品セレクション」では、クシシュトフ・キェシロフスキやアンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキーなど、ポーランド映画の巨匠たちを排出したウッチ映画大学で制作された短編8本を上映します。「Ⅰ」ではワルシャワの郊外に位置するウッチという土地を特徴的に描いた短篇4本、「Ⅱ」では世界の映画祭などを射程に据えた多様な短篇4本を上映し、東欧ポーランドにおいて映画制作を行う諸条件について包括的に紹介します。同時に、現在ウッチ映画大学監督コースに在学中の慶野優太郎が制作した『海辺の王国で』と新作の上映とトークを行います。

 その他、昨年online上映のみで開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭2021からミコ・レベレザ&カロリーナ・フシリエル『沈黙の情景』(2021)を国内初となるスクリーン上映、同じく同映画祭の「ラフカット!」に参加した長村ひかりと鈴木光の未完の続編を「ラフカット2!」と題し、上映する試みも行います。是非、ご高覧下さい。

■開催日

2022年4/28(木)、29(金祝)、30(土)の3日間

■会場

space&cafeポレポレ坐

■チケット価格

一回券:1500円

三回券:3600円

フリーパス:7000円(10枚限定)

※各回定員制 ※予約者優先 ※三回券、フリーパス購入の方も事前予約をお勧めします。

チケットの予約は、プログラム名、お名前、人数、電話番号を明記の上、info@efcjp.infoまでメールしてください。 フリーパスや三回券を購入希望の方はその旨もメールに明記してください。 チケットの精算は当日になります。

■ 特別配信プログラム 配信決定!

崟利子『伊丹2009年 冬-2010年春』(52分)  

伊丹シリーズの中でも代表作と言われる10作目『伊丹2009年初夏-晩秋』の次作として撮られたシリーズ11作目。シリーズで度々登場する大晦日の風景も収められ、厳しい寒さの冬からだんだんと陽光が柔らかくなってくる季節の伊丹を見つめた本作を特別配信します。 上映会参加の予習・復習にも、遠くて・忙しくて都合がつかなかった方も、是非ご利用ください!

2022年4月27日(水)19:00より配信開始!(5/5(木/祝) 23:59までアーカイブ)

配信チケット:1000円  お申し込みはこちらから:https://teket.jp/1797/11294

※電子チケット販売プラットフォームteketへの登録が必要となります 。 ※配信のURLは購入したteketアカウントのみで閲覧可能です 。

主催:Experimental Film Culture in Japan(鈴木光 石川翔平 西澤諭志)

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【スタートアップ助成】

協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭

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タイムテーブル

▼4/28(木)

14:00  A 忘れられた空間(116分)

16:30  D ウッチ映画大学短編作品セレクションⅠ(61分)

18:00  E ウッチ映画大学短編作品セレクション II (79分)+トーク25分(慶野優太郎)

20:00  F 慶野優太郎プログラム (約60分) +トーク30分(慶野優太郎 × 藤井仁子(映画研究者)) 

4/29(金・祝日)

12:00  A 忘れられた空間 (116分) 

14:30  I ラフカット2!(約70分) +トーク30分 (長村ひかり × 鈴木光)

16:30  G 斎藤玲児作品特集(約130分) +トーク30分(斎藤玲児×西澤)

20:00  B 崟利子 伊丹シリーズⅠ(80分)

▼4/30(土)

12:00  E ウッチ映画大学短編作品セレクション II (79分)

13:40  H 沈黙の情景(70分) +リモートトーク予定 (ミコ・レベレザ × カロリーナ・フシリエル)

15:40  C 崟利子 伊丹シリーズⅡ (66分) +トーク20分(崟利子×石川)

17:30  A 忘れられた空間(116分) +オンライントーク (甲斐義明(新潟大学人文学部准教授)×西澤諭志)

20:30  D ウッチ映画大学短編作品セレクションⅠ(61分)

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作品紹介:

A アラン・セクーラ&ノエル・バーチ『忘れられた空間 』(2010/116分) ※日本語字幕付き

B 崟利子 伊丹シリーズⅠ

『伊丹2006年冬』(2006/21分)
『伊丹2006年春』(2006/26分)
『伊丹2006年夏』(2006/33分)

C 崟利子 伊丹シリーズⅡ

『伊丹2009年初夏-晩秋』(2009/66分)

D ウッチ映画大学短編作品セレクションⅠ ※ 英語字幕のみ

ジェレミ・スクロツキ『The Hive』(2018/9分)
ア・カスペレク&ミハエル・モドリンガー『The Edge of Town』(2019/15分)
クラウディア・フォルガ『The Turtle Cave』(2019/21分)
ヤクブ・プリサク『A Tale of Two Sisters』(2019/16分)

E ウッチ映画大学短編作品セレクション II ※ 英語字幕のみ

アンナ・パウルチュク『How To Swim And Not To Drown』(2019/22分)
バート・クウィルマン『Blow』(2020/21分)
マチェイ・ビャロルスキ『Hide And Seek in a Peaceful Valley』(2020/14分)
ルジーナ・ウィシュニフスカ『Quiet Now』(2020/21分)

F 慶野優太郎プログラム

『海辺の王国で』(2019/23分)

『トーシャ 太陽の旅』(2022/32分)

G 斎藤玲児作品特集

『9』(2009/4分)
『17-2』(2015/13分)
『25-2』(2022/30分)
+他全12作品 計135分

H ミコ・レベレザ&カロリーナ・フシリエル『沈黙の情景』(2021/70分) ※日本語字幕付き

I ラフカット 2!

長村ひかり『マミーへのラブレター』(2022/30分(予定))

鈴木光『福島形相日記』(2022/30分(予定))